ろまんくらぶ「仮面の天使」230

午後の授業が終わり、結局みんなで神田にあるサーフィン専門店へ向かう。流石に時期が早いのか、スポーツ水着が主流ではあったが、それでも少しだけリゾート水着のコーナーがあった。
女性用の水着が多くて、アンディは少し恥ずかしくなる。
「あ、ちょっとこっちに行くから」
彼は男性用の水着のコーナーへ向かう。
「え〜、待って。みんなで選ぼうよ。アンディにもイケてるの」
智子が引き止める。
「え、でも」
彼はちょっと固まる。
「ね〜。こういうのみんなで選ばなきゃ」
「だよね」
「わかった。じゃあ、待ってるから」
早速智子は売り場を見て回る。鼻歌を歌いながら気分よさそうにはしゃいでいる。比べて、京子は少し元気がない様子。茉莉はそれに気づくと、京子に耳打ちする。
「何か、悩んでるんなら、相談に乗るよ?」
「ありがと。ちょっと聞いてもらいたいことがあって」
「じゃあ、水着選び終わって、みんなで食事したら、その後、ふたりでバーでも行く」
「うん。そうしたい。実際もう限界なんだ。気分」
「わかった」
「ねえねえ、見て〜、これ、可愛くない?」
智子がふたりを呼ぶ。3人の様子をアンディは少し離れた場所で見ている。
結局、智子はフリルのついたビキニを、京子はセクシーな水着を、茉莉はパレオのついたビキニを選ぶ。
「じゃあ、次はアンディね」
4人は男性用水着の売り場へ向かう。周囲の目もあり、アンディは肩を縮こまらせて、3人の後をゆっくりついていく。
「ねえねえ、これカッコよくない?」
智子は多色の蛍光カラーがおり混ざった、派手な水着をアンディに勧める。それはちょっと気分が落ち着かないと考えると彼は躊躇する。
「これは、どうかな」
京子は逆に濃いブルーと淡いブルーがおり混ざって模様になっている、大人っぽい水着を選ぶ。茉莉はそれを見て、首を縦に振る。
「いんじゃない、それ。お洒落でクールだし、アンディっぽい」
「じゃあ、試着して見るよ」
3人の女性にこのあと見られると思うと着替えるのも緊張する。それでも勇気を出して彼はカーテンを開ける。
「どうかな?」
「素敵だね」
茉莉も京子も、それに智子もうんうんと満足気だ。
「じゃあ、これで」
彼は引っ込むと元の服に着替え、出てくると会計を済ませる。
「んじゃ、ご飯行こう」
「どこがいいかな」
「新宿のバルとかは?」
「いいね。そうしよう」
「ここからなら、中央線ですぐだし」
「うん」
4人は駅へ向かうと改札をくぐりオレンジ色の列車に乗り込む。
茉莉は京子のことを考えて、バルからそう離れていない場所にある、バーを思い浮かべる





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