今年の夏は

花火大会がなくなってしまったと聞いて

寂しいです。

毎年とても楽しみにしていたので、、。

夜空の花火は

一度として同じものは見られないから

刹那の美しさ、儚さ、、。


浴衣、団扇、缶ビール、、、。

草履と下駄の音、人々のざわめき、

空を見上げる時のときめき、、。

ろまんくらぶ「仮面の天使」227

「あ、僕はアンディです」
「知ってる。茉莉が話してくれた。ね。確か上海から来たって」
「うん」
答える彼はキラキラした雰囲気の茉莉の仲間に囲まれて、顔を赤らめる。
「座ってもいい?」
「もち」
「お邪魔じゃないかしら〜」
智子は調子づいてふざける。
「なわけないじゃん」
茉莉はキッパリ答える。アンディはちょっとがっかりする。で、彼は女性3人に混ざることになる。
「で、さ」
もぐもぐと口を動かしながら、智子が話題を持ち出す。
「クラブ、どこ行く?」
「そうそう。さっき智子と、六本木のプール付きのとこがいんじゃないかなあって」
そのクラブのことが出ると茉莉は食べるのをやめ、若干眉間にしわを寄せる。彼女が荒れてた時に、取り巻きとよく通っていたところだった。いろんなジャンルの人間のたまり場で、華やかだけど、中には怪しげな人達も混じっていた。
「いいよ。ま、あそこなら」
一呼吸おいて茉莉は承諾する。
「茉莉って確かメンバーだったよね。それもVIP」
「まあ、ね」
「じゃあ、そこに決まり。水着持ってくんでしょ?」
「かな。まあ、夕方から入ればプール空いてるし。その後は、着替えて遊ぶ」
「VIPルームって確かパウダールームとかついてたよね」
「うん。あと、シャワールームもすぐ側にある」
「完璧じゃん。授業終わって、学食で待ち合わせて、すぐ行けば」
「まあね」
茉莉はスマホを取り出すと、すぐに予約の連絡をいれる。
「あ、はい。来週末で、えっと〜、6人。部屋ありますか?」
電話はすぐに終わる。彼女はウィンクをする。
「オッケーだって。いい部屋いっこ空いてた」
それを聞くと京子と智子は嬉しそうにきゃっきゃと騒ぎ出す。アンディはなんだかすごいところへ連れて行かれそうで、若干緊張する。水着も新調しようと考える。スポーツクラブ用のではなくて、もっとお洒落な感じの、、。

今日のお天気は曇りで

気分イマイチ、、。

世の中はコロナで、外出もずっと控えていて、

春も過ぎ去ってしまって、、。


漫画「キングダム」57巻全巻一気読みしました。(^^;)

気に入っているキャラは

昌平君。

え?何故?とか言われそう。

いつも難しい顔をしている、クールな軍師。


中国の春秋戦国時代を描いた漫画で

アニメも面白いけれど

原作はまた一際面白いです。

ちょこちょこと挿入されているミニストーリーが笑える、、。

碧も優しそうでわりと好きかも。

登場人物達は皆様とってもキャラが濃いです。


アニメは見ていると気分転換になります。

ろまんくらぶ「仮面の天使」226

昼休み、茉莉は珍しくひとりで学食にいた。智子と京子は部活の用事があるため、あとで来ると連絡が入った。卵とハムを挟みトーストしてあるパンのサンドイッチとカフェオレを頼むと茉莉は窓際の席に腰掛ける。外は先ほどからの雨が降り続いていて、気分もいまいちだった。
「ここ、空いてる?」
彼女の席にアンディがやってくる。トレーには唐揚げ定食がのっている。
「うん。空いてる。座る?」
「うん。よかったら、一緒に食べたいなって思って」
「もちろん」
茉莉は笑顔で座るようアンディに促す。彼のファッションはいつもソツがなくて、清潔な印象で、今日も例にもれずだった。ブルーの無地のポロシャツ に、チノパンツ、ちょっとクールビズっぽかった。ただ、コンタクトにして、髪型が変わったので、ちょっとカッコよくなった。彼が側に来ると茉莉はなんとなく嬉しかった。自分の見立てで彼が素敵になれば、満足といったところだろうか。アンディはと言えば、憧れの彼女とランチができるので、ウキウキしていた。よく見るとそれがわかるのだが、彼女は気づかなかった。
「唐揚げ美味しい?」
「うん。ひとつ食べる?」
彼は彼女のお皿にひとつのせる。
「ありがとう」
彼女はそれをひょいっと指でつまんで頬張る。
「美味しいね。これ揚げたてかな?」
「みたい」
「サンドイッチいる?」
彼女は二つあるサンドイッチのひとつを半分に分けて、彼のお皿に乗せる。
「ありがとう。いただくよ」
彼は何故か少し赤くなる。彼女が分けてくれたサンドイッチはなんだかすごく美味しかった。
「美味しいね」
「でしょ?お気に入りなの。この卵のふんわり感が」
「うんうん」
ふたりの様子を遠目に見ていた智子と京子は何故だかニヤニヤしている。
「あー、ねえ、見て、アレ」
「うん。なーんか、アヤシイ」
「彼って確か留学生の、えっと」
「そうそう。上海から来たっていう」
「うっわ。あの彼の表情みてよ」
「わかるー、チョッチ、茉莉にラブってる?」
「かもねー。すんごい嬉しそう」
「週末のタコパで、そこんとこ突っ込んじゃえ」
「そう言えば、彼ってクラブに一緒に行くんでしょ?」
「みたい。私たちと、彼と、それから智子の彼氏?」
「京子は?彼連れてくるんでしょ?」
「うん、まあ、ね」
「で、6人で楽しそう」
「ねー。茉莉の話だと日本のクラブ初体験だって」
「じゃあ、とびきりお洒落なとこがいいね」
「あそこはどうかなー。六本木の内装がすごくて、地下に会員制のプールがあるとこ」
「え?そこって、私たち会員だっけ?」
「確か、茉莉が会員だったような、、。で、友達は少し料金払えば一緒にメンバーサービス受けられるって聞いていたような」
「じゃー、そこ?」
「あとは茉莉しだいかな」
ふたりはおしゃべりしながら、茉莉とアンディの席へ近づく。
「ちわー」
「こんにちは。えっとお友達の」
「智子と」
「京子でーす」
いかにもノリの軽そうな智子とちょっと大人びている京子は、噂に違わず、派手めだった。

皆様の身体がお変わりありません様に

コロナのことを少し。

知り合いのお医者様に、お話を聞きました。

現状ではまだかからない様に注意するしかないとの

ことです。よく考えて注意して生活するしか手段はなく

薬の開発には時間がかかるそうです。

人混みをさけ、手洗い、うがいの実施、検温、、。

冷静な判断が求められる様です。

ストレスがたまると思いますが

今は辛抱の時だそうで

お医者様ご自身も、学会などが中止になり

とても困っている様です。

ちなみにフランス文学会も中止になりました。

これから頑張らないと、と思っていたので

とても残念です(;;)。


私自身、副業の仕事以外は家にいて、読書とゲームです。

Fateの劇場版キャメロットはとても楽しみにしているのですが

どうなのでしょうか。

最近グッズを予約してしまいました。

届くのは夏です。

今年の春は

花の写真を大きな公園で撮影できないので

街中に咲いている花々を少しずつ

写真に収めています、、。

コロナがおさまったら

たくさんお花が咲いている

大きな公園に行こうと計画中、、。

お花を見ていると心が癒されます、、。

ろまんくらぶ「仮面の天使」225

「今日は、月曜だし、、」
彼女はクローゼットの中から明るめの色の服を選ぶ。
「これがいっかな?」
少しふんわりとしたシルエットの、膝丈のワンピースを取り出し、鏡の前に立つ。
「んーっと」
ランチ時にはみんなと相談して、週末行くクラブを決めて、それからアンディに伝えて、、、。何かとびっきりカッコイイ場所にしなくちゃと思う。彼の「東京クラブ」初体験だから、みんなでうんとお洒落して、楽しまなくっちゃ。そう考えると自然と鼻歌がまた出てくる。

出かける支度が整うと、可愛めのローヒールパンプスと揃いの色の、少しフリル状の飾りのついたバッグを持つ。玄関先まで来ると、昨晩健が履いていったらしいお洒落でフォーマルな靴が置いてあるのが目に付く。茉莉はそれをじっと見つめ、何故だか少し不安になる。微かな動揺、、。

彼女は俯くと靴を履き、玄関の鍵を閉める。マンションの門扉の外へ出ると、振り返る。この場所がいったい何のためにあるのかわからなくなる。


車を運転しながら、健は前を見ている様で見ていない。ハンドルを握る手に力が入らない。茉莉との距離を縮められないことに、苛立ちよりも悲しさを覚える。彼女がここまで意地を張るとは思ってもみなかったし、そこまで彼女を追い込み、傷つけていたとは考えたくなかっった。ただただ脱力感に身体と心が囚われ、先の見えないふたりの関係にぼんやりとした不安を抱く。この不安がだんだんと強くなっていけば、いつかは耐えられなくなるだろう。
「おっと」
交差点で思わず信号を見落としそうになる。
「しっかりしないと」
もうふたりの関係を見失う様なことはNGなのだ。

授業が始まると茉莉は珍しく窓際の席に座る。さっきまでグレーだった空からポツポツと小雨が降ってくる。
「いけないいけない」
講義に集中しようと彼女は姿勢を正す。とにかく学業だけは変わらずに頑張ろうと、それだけに意識を集中する。

ろまんくらぶ「仮面の天使」224

翌朝、茉莉が起きると健はもう出かける支度を整えている。よくよく見るとスーツがキマっていて、カッコイイのは否めない。茉莉は少し意識すると視線を逸らす。
「あ、おはよう」
ネクタイを締めながら、彼が視線を彼女へ向ける。
「おはよう。あの」
「ああ、メモ見たよ。タコパでしょ。いいんじゃない、たまには友達招いても。何かあれば協力するよ」
「あ、うん。よろしく」
「ベーコンと卵焼いてあるから、温かいうちに食べて。コーヒーがいいのかな?」
「うん。カフェオレ」
「じゃあ、ミルクあっためるから」
彼はすでに食事を済ませてある様だった。テーブルには彼女がいつも食べる、ミューズリーと温めたロールパンがのっている。彼は手早くカフェオレを作ると彼女の前に差し出す。
「出かけるの?」
「うん。今日は朝から会議があるし、早めに行って準備しないと」
「そう」
いってらっしゃいの言葉は茉莉には発することが出来なかった。
「いってくる。じゃあ」
鞄を持つと健は玄関に向かう。彼の背中を見つめ、それから下を向くと、彼女は視線を彷徨わせる。彼をみんなにどう紹介したものやら、、、それが、悩みの種だった。
振り向こうとして彼はやめる。彼女は「俺を見ていない」と意識すると気分が萎縮する。このままの生活にいつまで耐えられるのか、彼にもわからなかった。本当は本音で話し合いたかった。妙な緊張が漂う状態は息が詰まる。

玄関の扉を閉めると、彼はため息を吐く。彼女を見つけて連れ戻した後に、こんな状況が待っているとは考えてもみなかった。彼女の心はまるで凍ってしまっている様に頑ななままだった。それも、恐らく彼に対してだけだろうと想像すると、やるせない。

健が出かけると、茉莉は大きく伸びをする。彼の顔を見るたびに、「負けるもんか」なんて妙な闘争心が湧いてくる。でも、時々、何の「闘争」なのか、よくわからなくなる。テーブルの上にはいつも彼の作った食事が並んでいる。茉莉は以前とは人が違ってしまった様に、家事をほとんどやらなくなってしまった。ベーコンをつつき、フォークをブラブラさせる。せっかくいれてもらったカフェオレも冷めかけている。
「ふん、だ。でも、ま、いっか」
週末タコパ、来週末はクラブ、、、毎日楽しいことがいっぱいだった。楽しければそれでいいやと、彼女は健との問題から目を背ける。食事が終わると、彼女はお皿を片付ける。
「さあってと、今日は何を着ていこうかな」
気分が良くなったのか茉莉は鼻歌を歌う。

ろまんくらぶ「仮面の天使」223

テレビを消すと茉莉は自室に閉じこもり、すぐにベッドに横になる。そのまま寝息を立て始めると、夜中に健が戻ったことにも気づかなかった。

戻った彼は顔を合わせずに、閉じこもっている彼女に、いつものことだと諦めのため息を吐く。彼女が自室にシングルベッドを入れてから、ふたりが夜一緒になることもない。ふたりの間にはどうにもならない距離がある。それを意識すると健はやるせなくなり、キッチンで濃い水割りを作ると、一気に飲み干す。さっきまで3人で飲んでいた時には、多少酔いはあったものの、今は飲んでも酔えない。ふたりで住んでいることが、余計に彼を孤独に追いやる。今は彼女に触れることさえ許されない。

そんな彼の悩みも知らず、彼女はぐっすりと休んでいた。今週末と来週末は楽しく過ごせそうだと思うと、寝顔にも笑みが浮かぶ。それが問題の逃げ道だとわかっていても、そのことは意識にすらのぼらない。わかっていることは、ただ、タコパの時に「友人へ健をどう紹介するか」あるいは「健を友人へどう紹介するか」だけだった。


茉莉との会話を終えて、スマホをじっと見つめながら、これからだんだん親しくなっていけそうだと思うと、アンディは嬉しさを隠せなかった。その先にどんな問題が待っているのかも、彼女のことをまだよく知らない彼にはわからなかった。天使の様な笑顔の彼女の人生の中の愛の汚濁を、彼が見抜けるはずもない。これから大きくなっていく若木の艶やかさを持った青年は、目の前に広がっていく嵐の気配に気づかない。

愛情とは時にはどうしようもない引力を持ち、それとは気づかせずに人間を引き摺り込み、幸せを与えると同時に、深手を追わせる。魂に刻まれた、目に見えない無数の傷が、心身が粉々になるまで、立ち上がることができなくなるまで、人を痛めつける。