ろまんくらぶ「仮面の天使」186

ふたりは窓際の席に案内される。上質な生地の淡いブルーのテーブルクロスの上に真っ白なクロスがかけられている。しばらくするとウェイターが水を持ってくる。
「ご注文はお決まりですか?」
「ええっと、、、アフタヌーンティーセットをふたつとあとはBLTサンドを。持ってくるのは全て一緒で」
「かしこまりました。お茶の種類をお選び頂けますが」
「何にする?」
聞かれて茉莉は答える。
「ダージリンにしよっかな」
「じゃあ、ふたりともダージリンで」
「かしこまりました」
ウェイターが行ってしまうと、ふたりは少し沈黙する。アンディは緊張してきて、勉強を教わっている時のいつものペースが出てこない。茉莉は窓から外を見てぼんやりしている。光が彼女の瞳の色を際立たせる。

「お待たせいたしました」
丁寧な手つきでウェイターはティーセットをテーブルに並べる。色とりどりのお菓子が3段に並べられ、甘いおしゃべりをしているようだった。ウェイターはそれぞれのカップに静かに紅茶を注ぐ。湯気とともにダージリンのいい香りが漂い、茉莉はうっとりと目を閉じる。すると彼女の艶やかな唇が余計に目立つ。
「どうぞ、ごゆっくり」
頭を下げるとウェイターは離れていく。

お腹が空いているアンディはサンドイッチに手を伸ばす。茉莉はマカロンをつまみ、口へ運ぶ。さっくりと噛んだ時に、彼女の白くて小さな歯がのぞく。どうしても彼女の唇に目が行ってしまう彼は、サンドイッチをよく噛まずに紅茶で流し込む。お腹が空いているはずなのに、頭は別のことを考えている。黙っている彼に彼女は不思議そうな視線を向ける。
「どったの?」
「いや、なんでも」
「ここの紅茶もお菓子も美味しいね」
彼女はにっこりと笑う。
「良かった。気に入ってもらえて」
そして、彼はほっとする。その後は、ふたりで紅茶を飲み、お菓子を楽しみながら、たわいないおしゃべりを続けた。春の日差しが世界を柔らかく包んでいた。












「仮面の天使」で主人公が餃子を食べてますが

私も餃子は大好きです。あと春巻に様々な点心。

最近では家では「香港飲茶」の餃子を

焼いてよく食べています、、。


話がずれますが

最近スマホのアプリゲームにハマっていて

その中の「幕末カレシ」の次のイベント

「お刺身VS煮魚」を結構楽しみにしています、、。

どっちが好きなのかって?

両方好きなので選べないです。どうしよう、、。






ろまんくらぶ「仮面の天使」185

茉莉はスマホで少しお洒落な美容室へ早速予約を入れる。そこはファッション関係御用達のイケてるスタイルができることで有名な店だった。以前、何回か茉莉も利用したことがあったので、知り合いのスタイリストもいて安心できた。この店をアンディに紹介しておけばバッチリと彼女は思う。
「予約入れたよ」
「え?あの」
「サロンの。今日夕方だったらオッケーだって」
「ありがとう」
アンディは躊躇しながらも嬉しそうな表情になる。ちょっとワクワクしてくる。
「あ、ごめん」
茉莉は急いでお化粧室へ向かう。彼女にしては珍しく薄化粧で、おまけに昼に餃子を食べたからと、急に気になり始める。急いで彼女は化粧を直すとブレスケアをする。アンディに失礼にならないようにと彼女なりに気を使う。

待っている間、彼はお腹が空いていることに気づく。でも、もうランチタイムは過ぎている。
「どうしよう」
茉莉をどこへ連れて行こうかと考え始めて、これではまるでデートではないかと、またもや心臓がバクバクし始める。
「お待たせ」
なんだかさっきより少し綺麗になって彼女が戻ってくる。
「あの、お昼はすんでるんだよね」
彼にそう聞かれて、彼女は彼がお昼がまだなのに気づく。
「ごめんね。気づかなくて」
「いや、いいんだ。言わなかったから、その」
「何か食べたいものあるの?」
「うーんと、もし、よければティーサロンにでも」
アンディは以前、両親と行ったティーサロンのアフタヌーンを提案する。お洒落な雰囲気で、きっと彼女に似合うだろうと感じる。自分はBLTを食べれば十分だから、、。
「うん。いいよ。どこか知ってるの?」
「案内するよ」
彼は彼女に先立って歩く。そうしているとまるで彼氏になったようで、頬が赤くなり高揚してくる。ここで手を繋ぎたくなるけれど、ぎゅっと手を握りしめて彼は我慢する。気持ちばかりが先走って、それに乗ってしまっては、茉莉に嫌われそうで怖い。
そんな彼の気持ちに彼女は全く気づかずに、美味しいお茶が飲めて可愛いお菓子が出てくるのかなと期待している。
「いらっしゃいませ」
サロンに着くと店先にアフタヌーンティーのメニューが出ている。
「あ、マカロン」
嬉しそうな彼女の声に案内したアンディはほっとする。
「好きなの?マカロン」
「うん。大好きなの」
そう答える茉莉の声は可愛らしかった。甘えたような響きがまるで少女のようだった。

ろまんくらぶ「仮面の天使」184

「試着してみれば?」
茉莉の勧めにアンディはジーンズを手に取る。笑顔の店員が近づいてくる。
「ご試着ですか?」
「はい。このジーンズを」
「それ、いいですよ。イケてる感じですよ」
「あ、あの、その」
ノリノリの店員のトーンにアンディは少し引き気味になる。
「かっこいいかも〜」
対照的に茉莉はこのさいアンディを渋谷に染めちゃえと悪ノリをし始めると、彼の背中を試着室へ押し込む。
「どうぞごゆっくり」
店員は少しそばを離れる。
商品を手に取って試着室に入ったアンディはしげしげとそれを眺めながら、これってやっぱちょっとヤバイ感じがして心臓がドキドキする。ベルトを外す指先が震えて、恐る恐るジーンズに足を通す。
「どうかな、、これって」
やっと試着室から出てきた彼を茉莉はじっくりと眺める。こうして見ると彼はスタイルも悪くないし、細身だし、あとは、、、そうだ、髪型だ。と彼女は手の広をこぶしで軽く叩く。
「うーんっとお」
ちょっと思案顔の茉莉にアンディは不安そうに問いかける。
「やっぱ似合わないかなあ」
「そんなことないよ。でも」
「でも?」
「このあと、時間ある?」
「あるよ、もちろん」
言ってからアンディはまたちょっと赤くなる。
「じゃ、決まり。美容室いこう、一緒に」
「え、え?」
「イメチェンきーまりっと」
どんどん茉莉が話を進めるので、彼は今日は振り回されそうだった。












夏になったら

海とモヒート、、。

7月まで忙しかったから

今年の8月は少しのんびりしたいなあって。

花火大会ももうすぐ、、。

皆様はどんな夏を過ごされるのかしら、、。
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ろまんくらぶ「仮面の天使」183

派手な印象のデザインを避けて、アンディはいろんな店をゆっくりと見て回る。結構なデザインのジーンズに目を惹かれたけれど、手に取ろうとして引っ込める。こういうのを着てみたいなと思うけれども、それだと髪型も変えなくちゃと、彼は前髪を指先でいじる。やっぱりマルキューは自分には早いのかなあ、なんて思っているところへ彼女がやってくる。

アンディのハートはどくんと大きく飛び跳ねる。彼女だ。まちがいない。いつもの派手な格好はしていないけれど、真っ白なシャツが眩しかった。髪はゆるくまとめてあり、透き通るような輝きをその瞳は放っていた。どうしよう、こんなところで、まさか茉莉に遭遇するなんて、、。アンディは両手の平にうっすらと汗をかく。彼はその場を動けない。

その時、茉莉は何気なく視線をアンディに向ける。そして、彼に気づくと嬉しそうに手を振るではないか。彼女は足早に彼に近づいてくる。
「アンディ」
彼女は彼を呼ぶ。その声は彼の耳に甘く響く。
「どったの?ここで会うって思わなかった」
彼女はすぐ側まで来ると彼に笑顔を向ける。
「あ、あの、こんにちは。その」
「買い物?」
「う、うん。まあ、その」
「私も〜」
茉莉のノリはさっきまでとは打って変わって軽くなる。彼女からはふんわりといい香りがしてきて、アンディの鼻をくすぐる。彼は頬を赤らめる。
「ねえねえ、何買うの?」
「うん。ちょっと服をね。春だし」
「私も。ね、一緒に回らない?良ければ」
彼は首を縦にふる。
「じゃ、いこ。気に入ったお店あった?」
「うん、なんとなく。ここかな」
「へえー意外。ここ、結構派手だよ」
「あ、いや、そのジーンズかっこいいなあって」
「まあそうだね。イメチェン?」
「あ、いや、その」
まさか茉莉とデートしたいから服を新調しに来たなんて言えない。
「オッケー。2人で選ぼう。ね」
「うん」
思わぬエンジェルの登場にアンディはウキウキし出す。

ろまんくらぶ「仮面の天使」182

「やっぱりマルキューなのかな」
スマホでファッションビルを検索しながら、アンディーは少しドキドキしてくる。生まれて初めてのマルキューはきっとワンダーランドだと。
「でも、今日のこのファッションで入れるかな」
彼にしては珍しくチノパンに柄物のシャツを着てきたが、シャツの端をつまみ上げ、服装を念入りにチェックする。なんせ、渋谷1のお洒落ビルだからと、気圧されそうな感じに勇気を出す。今いるカフェも周囲を見るとなんとなくラフだけど先端な雰囲気の人々で溢れていた。
「よし」
コーヒーの残りを飲み干すとアンディは席を立つ。

一通り様々な曲を聴き終えると茉莉は気に入ったアーティストの新譜を購入する。
「いらっしゃいませ。会員カードはお持ちですか」
聞かれて茉莉はお財布の中を探る。
「今日は忘れちゃったみたい」
そう告げると店員は答える。
「それではレシートにポイントをお付けしておきますので」
「ありがとう」
店員は丁寧にCDを袋に入れる。レジを離れると茉莉は次はどこへ行こうかと少し立ち止まる。
「あ、そうだ。なんかワンピース欲しいな。春物出てるし」
思い立つと彼女もマルキューへ向かう。ファッションはラフでも香水をつけるのを茉莉は忘れなかった。移動する度にふんわりといい香りが漂う。

アンディはマルキューへ入ると、メンズコーナーに向かう。入り口からすでにキラキラした男女の群れが彼の目には眩しかった。ジーンズひとつとってもそのデザインは最先端。ついつい目を奪われてしまう。いつの間にかあれも欲しいこれも欲しいという気分になってくる。

マルキューへ入ると茉莉は一階からブラブラと店を見て回る。カラフルなデザインの、まるでお花畑のような洋服たちが彼女の目を奪う。
「何を買おっかな」
そのまま彼女はゆっくりと歩いていた。

まだまだ色々あるけど

7月を過ぎれば生活もひと段落でしょうか、、。

今後は創作と研究に、読書に励めればと思います。

新しい作品は2〜3本はできているのですが

手直しがまだです。

あと、どうやって発表しようかなって、、。

研究の方は縁あって、学会に入ることができました。

それはとても嬉しいことで、今までの苦労が報われたかなって思います。

皆様も色んなことがあると思いますが

諦めずにコツコツと好きなことやりたいことを

続けて欲しいなと思っています、、。


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ろまんくらぶ「仮面の天使」181

「あれ?」
手の甲にポタリとひとつぶ涙が落ちてくる。なんでだろうと思いながら、指先で目尻をそっと拭う。じわっと溢れてくるのを止めることは難しい。でも、それが続かないように必死に茉莉はこらえる。こんなところで泣き出したら、また「どうかしたんですか?」などと声をかけられかねない。今はひとりでそっとしていたい。それと同時に自分がひとりぼっちなのを彼女は強く感じる。喧騒に癒されたくて渋谷に来たのに、孤独が深まるばかりだった。両手をカウンターの上でぎゅっと握りしめ、まぶたをぎゅっと閉じる。泣いてはいけない、弱くちゃいけない、彼女は無理なことを自身に要求する。

「もうやだ」
呟くと席を立つ。プラスチックカップの中身を飲み残しのコーナーに流し、ストローとペーパーナプキンをそれぞれのゴミ箱に入れる。本音を言えば少し叫び出したい気分になってきた。勢いよく階段を降りるとセンター街へ向かう。人の群れをかき分けかき分け足早にレコード店へ向かう。何か新しいアーティストでも見つければきっと気分も変わるだろうと、店のエレベーターで海外ミュージシャンのコーナーへと急ぐ。適当に見繕ってヘッドフォンを被りCDディスクを試し聴きしていく。これじゃない、あれじゃないと次々とディスクを変えていく。

そのコーナーを離れ、別のコーナーへ行くと、好きなアーティストの新譜が出ている。色々あってしばらく沈黙していたそのアーティストの曲を聴こうと思う。ヘッドフォンをあて、少し気分を集中する。そしてメロディーが流れてくる。その曲は誰もがひとりでは生きられないと語りかけてくる。目を閉じて茉莉は曲に聴き入る。


珍しく電車で渋谷駅に着き、アンディはひとりでスクランブル交差点を歩き出す。いつもは運転手付きの車で移動していたから、なんだか新鮮だった。今日は誰にも邪魔されず、好きなように動きたかった。運転手がついてくると、いちいち彼がどこへ行ったのか執事に報告されてしまう。それもアンディには面倒なことだった。反抗期の少年のように、どこへ行ったってそれは自由でしょ?と思う時もしばしばだった。だから今日は執事に行き先も告げず、「出かける」の一言で済ませて、電車に乗った。渋谷行きの電車は満員で、さすがに彼も少し疲れた。駅を降りると角に大きなカフェが見えたので、彼はそこで一休みしようと思った。

注文を済ませ、2階のフロアーへ上がる。席を探すと、テーブルが一つ空いていた。スツールに腰掛けると、一息つく。コーヒーのいい香りが辺りに漂い、アンディはほっとする。
「今日はどこへ行こうかな」
彼は早速、どのファッションビルへ行こうかとあれこれ考えてワクワクしてきた。

好きな俳優さんについて

昨日書こうと思ったのですがシステム変化に戸惑ってしまって、、。

今日書こうかなと。

男優だと金城武さん、キアヌ・リーブスさん、でしょうか。
お二方ともかっこいいのですが
それ以上にどこかワールドワイドな不思議な雰囲気がいいなと
映画をずっと観ています。

女優さんですと、菅野美穂さん、タレントさんだと井川遥さん、かな。
菅野美穂さんは結婚して、とても綺麗になったなあって。

芸術家で好きな人は沢山いて書ききれないです。
好きな音楽は沢山あるので、、。

スティーブ・ハリスさんは尊敬に値すると感じています。
キッスが来日するので行きたいなと思うのですが
チケットが高額なので行かれないかも、、。

ここ数年色んなことがあって参っていましたが
最近、気分が持ち直してきて、なんとなく楽しくなってきています。

スマホゲーム今はまっていて、アバターで遊んでいます。(^^)





ろまんくらぶ「仮面の天使」180

店を出ると茉莉はそのままなんとなく電車に乗る。どこへ行くというあてもない。
つり革につかまりぼんやりしていると、千葉県に近い郊外へ出てしまう。適当なところで気まぐれに下車するとすぐ側には大きな河がある。土手に入るとそのままコンクリートのへりに腰掛ける。

「めんどくさい」
ポツリと言葉が出てくる。愛だの恋だの、この頃なんとなく本気になれない。周りが本心から彼女のことを想ってくれているのはとてもよくわかるけれど、、。教授にしても、それに健にしても、、。でも、、。
「あーもうやだ」
河の流れと生えている雑草の黄色い小花を見ているとちょっと悲しくなってくる。失ってしまった以前の自分はいったいどこにいるのだろう、、。

パタパタと服についた土を払うと茉莉はその場を離れる。ひとりで考え込んでいると辛くなってくる。みんなと騒いでいると気が紛れる。喧騒が孤独を癒してくれることもあると、彼女は駅へ向かい、もっと賑やかなところへ行こうと思う。

久しぶりに渋谷の奥にある大きなレコード店に行ってみようかな、、。最近ではスマホでアニソンばかり聴いていたから、今日は何かもっと広い世界で、新しい曲を開拓してみようと思いつく。表参道を経由して銀座線で渋谷へと出向く。土曜日ともなると駅はさすがにとても混んでいた。そのままスクランブル交差点を渡り、角にあるカフェでカフェラテを頼むと2階へ上がる。混み合っててテーブルが空いていなかったので窓際のカウンターに腰掛ける。眼下に道ゆく人々を眺めながらカフェを口にする。こんなに沢山の人間がいるのに、何故特定の人を好きになるのか、どうしてそれに悩まされるのか、茉莉にはそのことが謎だった。ふうっとため息をつき、最後の一口を飲み干す。そのまま席を動く気になれず、しばらく外を眺めていた。