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zoom RSS ろまんくらぶ「仮面の天使」124

<<   作成日時 : 2018/06/06 14:29   >>

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そんな想いに囚われながら、健は友之に案内され、店の奥にあるバーに入る。そこへ着く前にビップルームらしき場所があり、踊るスペースと区切られていて、ちょっと音量が押さえられていた。確かにここなら話もできそうだった。バーはいがいと広くて、奥にテーブル席もあった。フードメニューも置かれていて、ただのバーというよりビストロ風だった。
「ここは料理もいけるんだ」
「よく、来るのかな?」
「まあね。ひとりで来たりもするよ。元々は友人に連れてきてもらったんだけどね。それ以来、なんとなくたまに」
「出会いとか?」
「あー、俺はもっぱらバーを使ってる。まあ、出会いもあるけどね」
「なるほど」
バーテンダーが2人の前に立つ。
「俺はテキーラ。確かボトルあったと思うけど。あと氷もね」
「はい、かしこまりました。お連れさまは?」
「私はジンで。ボンベイありますか?」
「ええ、ございます」
「じゃあ、ソーダ割りで」
バーテンダーが離れると友之も健も少し黙っている。すぐに注文した酒が運ばれてくる。
「じゃ、カンパイ」
「カンパイって、、、何にでしょうね」
2人ともお互いの恋愛事情が少しわかってきていたので苦笑する。
「あー、いや、今夜は飲みたいよ」
やはり友之は危ない空気を醸し出してきた。ふられた人間の深酒はなかなかにタチが悪くなる。そう思いつつも健自身、なんだか酒をグイグイ行きそうな感じがしてきた。

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